東京を離れてから、ファッションへの気遣いが減ったと思う。東京にいた頃は、人目を気にしてコンビニへ行くにも服装を気遣っていた。お洒落ではまったくない。むしろお洒落じゃないから迷う。どうしたらいいのか、まったくわからないから。お洒落じゃないけど、通りすがりの訳のわからない奴に笑われるのは気分が悪いから、そういうことが少なくなるように頑張っていた。そんな疲れる日々だった
目の前の家の女性住人は、白髪で爆発した頭に同じようなパジャマを着て毎日庭を歩いていて、なんだか寂しい気持ちになる。たまに見掛けるお洒落なおばさんを見て、ハッとする。なんだか忘れていた感覚を思い知らされた気持ちになる。だけど、少ししたら忘れてるけど
私は、同世代や流行りを追うような人間が言うお洒落にはちっとも興味も、なりたくもなくて、それらとは正反対の野性味のある人になりたい。この便利な世の中で、便利さが突然この世から消え去った時、それでも這いつくばって生きれそうな、野性味のある人。そういう人には、色気があると思う。私が思う、それを象徴している人が、梶芽衣子とちあきなおみ。男性が中心だった社会で、女性として生きる強さが溢れている
この野性味も色気も、どこにもない気がする。こんなにかっこいい大人を、生まれてから24年間見たことがない。私と同じ20代から、このかっこいい大人は生まれないだろうと思う。スマホの操り人形にしかなれないな
この曲は、ちあきなおみの曲で特にすきな曲。初めて知ったのは、志村けんのコントで流れていた。かっこいいので調べて、辿り着いた。この曲は紅白で歌われて、気持ち悪いとクレームがあったらしい。こんなに素晴らしいのに。歌っている姿、表情が、引きずり込むような。そんな風に見える。昔みた映画で、走ってくる電車を前に線路から綺麗な光が見えて、飛び込みたくなった というシーンがあって、そういった感覚に近い引き込まれ方をする表情だと思う。それが恐ろしくて、気持ち悪さを感じるのかもしれない。まあ人それぞれ
将来への不安が募る。私の人生、どうなるんだろう。恐ろしくて嫌になる。なんとかなるって思いたい。とりあえず、寝よう