なんとなくはじめた日記

歩ける道を、ゆっくり歩くだけでいい

私のベスト映画 その1

 

読者になっている人のブログには、映画を紹介している方がいて、それも新しい映画との出逢いになるので、うれしい

私も、ベスト映画の一つを紹介してみる

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いろとりどりの親子

ベストセラーになった本を、ドキュメンタリー映画にしたもの

著者は、同性愛者。母親はゲイの息子を受け入れることが出来ず、亡くなった

世の中には、いわゆる普通とは違う人たちがいて、その人たちは家族とどのように生きているのか

その現実を本にし、映画にもなった

自閉症ダウン症、犯罪者の息子を持つ家族、小人症。それぞれの人の人生があった

ダウン症の息子を持つ母が、出産後にダウン症を医師から告げられ、医師は続けて「こういった子は、愛情を持つ前に施設に送る必要がある」と言ったそう

彼女はその言葉に怒りを感じ、「この医師は何を言っているんだろう?愛情なんて、とっくにある」お腹に命を宿した瞬間から、愛情でいっぱいだった と言った

私は序盤のこの溢れんばかりの愛情に、涙が溢れた。このシーンだけで、もうこの映画に出逢えて良かったと感じた

一緒に美術館へ行って、お話をする姿も、素晴らしかった

自閉症の息子を持つ家族が、初めて息子の感情に触れた時の涙にも、胸を打たれた

人を殺めた息子を持つ母が、遺族のことを思うと胸が痛むけれど、どんなに時間が経っても、息子のことを憎むことはできない。と涙を流して話す姿に、胸が痛かった

小人症の夫婦が、ビルの屋上でダンスをする姿も素敵だった

旦那さんは、会う人に「可哀想。人生が辛そう」だと勝手に思われることがあるという

それは原作に出てくる聴覚障がいの人にも同じ経験が多いそう

音が聞こえない。声を出せない。背が小さい

それだけでその人の人生は苦しいものだと決めつけることへの愚かさ、醜さを、この映画は教えてくれた

 

もし君がこの世界の普通から外れているのなら、私はその普通から外れた君のことも普通ではない世界のことも愛する

 

すきな映画を語るのはすきだけど、言葉にしてうまく纏めることはできない

ただ、すきだって気持ちが溢れてしまうので、書いてみることにした

ネタバレになっているけど、それでも誰かの目に留まっていてほしい映画

障がいや病気と縁のない人からすると抵抗があるのかもしれないけど、色んな人生を送る人がいるってことを知るだけでも、視野は広くなると私は思っている